神楽とは…

 

 

神楽は主にその土地の神に対して奉納する歌舞、奏楽であり、日本全国に存在するものです。

 

 起源をさかのぼれば、古事記に登場する「天の岩戸神話」の中で”天宇受賣命”が岩戸の前で舞い踊ったことが始まりとする伝説があり、代々神職が受け継いできたものが現在に伝わっています。

 

 

 古くは神社等での奉納神楽がほとんどでしたが、現在はイベントや大会などが各地で開催されており、島根、広島を中心に老若男女多くの神楽継承者、神楽ファンが存在しています。

 

近年では多くのメディアに取り上げられるようになり、神楽を題材としたグッズやドラマ、漫画などが生み出されています。海外での上演や有名アーティストとの共演などもあり、空前の神楽ブームが巻き起こっています。

 

 

 

 島根、広島を中心に継承されている「石見神楽」や「広島神楽」では、家柄にとらわれず、地域の住人を中心に寄り合って作り上げている神楽団体が多く存在します。

 彼らの多くは昼間に働き、夜は神楽の練習をし、休みの日には神楽の公演へ出かけて行くのです。

 

 神楽を愛する人々の暮らしが、この中国地方には息づいています。

 

 

我々飯南神楽団が継承する神楽は「阿須那系八調子」と呼ばれており、時代の変化とともに形を変え、より”観る人”を意識した舞となっています。

他の地域に伝わる神楽に比べてストーリー性があり、演出や衣装など、より派手でわかりやすく構成されているため、神楽を見たことのない方にも楽しめるものとなっています。

 

 ぜひ一度、公演に足をお運びいただき、日本が誇る伝統芸能「神楽」の魅力に触れてみて下さい。