鳥羽院に仕える一の寵愛の側女「玉藻前」こそ狐の正体?

玉藻前

Tamamo no mae

 

平安時代末期、鳥羽院は絶世の美女「玉藻前」を側女とする。

時同じくして院は謎の病を患い、宮中にて九尾の狐が目撃されるなどの怪奇が相次ぐ。優れた陰陽師「安倍安親」が占ったところ、この原因は玉藻前にあり、その正体は九尾の狐であると判明する。安親は玉藻前を問いただすが、博識な玉藻前の抗弁に言い負けてしまう。そこで、院の病回復の為に祭祀を執り行うことを提案し、その弊取り役として玉藻前を指名する。安親が祭文を読むと、神徳により玉藻前はついに正体を現し、陰陽術により退散することとなる。

真実を知った鳥羽院は、泰親を軍師に、弓の名手三浦介・上総介を将軍として義軍を起こし、九尾の狐の討伐に派遣する。

泰親は占いにより、下野の国那須野ヶ原にて九尾の狐を発見するが、激しい戦いの末その妖術に敗れ、取り逃してしまう。泰親たちは再戦を誓い、都へと帰還するという物語。

 

見どころ:泰親と玉藻前との問答と、徐々に正体を現す玉藻前に注目。激しい立ち合いも見事。